MacLoggerDX

MacLoggerDX

秋月電子通商「FT232RL USBシリアル変換モジュール AE-UM232R 」を使用して作成した CATインターフェースケーブルを使って、Mac OS X で作られているリグの制御ソフトを試してみたところ問題なく動作した。色々探してみたところアマチュア無線用の Mac のソフトウェアを作成、販売している Dog Park Software (http://www.dogparksoftware.com/) という会社の MacLoggerDX (http://www.dogparksoftware.com/MacLoggerDX.html) というソフトがあったので早速ファイルを取得してインストールしてみた。今日現在 MacLoggerDX4.3.1 が配布されているようだ。取得した MacLoggerDX4.3.1.sit ファイルを伸張展開するとフォルダに MacLoggerDX のアプリケーションが登場する。作成した CATインターフェースケーブルを手元の Mac に差し、DIN 8 pin を FT-817 の ACC 端子に差して準備完了。そして MacLoggerDX を起動する。まずは起動ウィンドウの後に REGISTRATION のパネルが表示される。本来ならここでコールサインや名前を入力して登録する必要があるのだが、今回は試しなのでキャンセルボタンを押す。しばらくすると MacLoggerDX のメインウィンドウが表示される。このウィンドウの真ん中のタブの一番右の Prefs を選択すると、Preferences のタブパネルが表示される。この一番右にある Radio ボックスで、Port は usbserial-A1000voa、Type は Serial Port、Radio は Yaesu FT-817、Baud は FT-817 に設定してある bps と同じ速度、StopBits は 1 のまま、DTR、RTS はチェックを外す。これで設定完了。次にウインドウ左上にある Radio VFO にチェックする。チェックをつけると FT-817 の CATインターフェースを使って通信をし始め、VFO 欄に周波数、モードが表示されるのだ。 FT-817 のメインダイアルを回すと少し遅れながら表示が変化する。モードはポップアップボタンで選ぶのだが使用可能なモードの文字がボールドになるのでわかりやすい。FT-817 のモードにある CWR がボールドになってないなど細かいところはヘンなのだがご愛嬌だろう。真ん中にあるタブのうち Map を選択するとタブパネルに世界地図が表示され、いま自分のポジションが赤線で表示される。これは MacLoggerDX のスナップショットの画面と同じである。この MacLoggerDX は実に多くの機能を持っており、全ての機能を使うのはかなりたいへんそうだ。そういう意味ではいじりがいのあるソフトである。この MacLoggerDX の他に MacDoppler というソフトもあり、こちらも Mac にインストールして起動したところ FT-817 を認識して 29MHz に導かれた。これについても今回作成した CATインターフェースケーブルは問題ないことが確認できた。MacLoggerDX と MacDoppler ともに気になったのは、シリアルの反応がもっさりしていることだ。Winodws XP で Ham Radio Deluxe で FT-817 を制御するのはとてもスムーズに動くので、この Mac での動作のもっさり感は非常に気になる。これはクラッシクをベースにした CarbonLib を使っているからだと思う。それにしてももっさりしずぎである。そして起動して5分経つと Expire パネルが表示され登録しないとアプリケーションが終了する。
この Dog Park Software で販売しているこれらのソフトの価格だが、MacLoggerDX が $95、MacDoppler が $98 だそうな。高いか安いかは各人の判断によるだろう。わたし的には、Mac であること、アマチュア無線用というニッチな業界であること、などからこの価格設定は仕方ないかなと思いつつ、やはり $50 以下でないと手が出ないなと思うのでわたしは購入はしない。
さて、今回作成した CATインターフェースケーブルの動作が Mac でも Windows XP でも問題ないことがわかったので、一度は断念した FT-817 を制御するソフトを書きたいと考えている。