QuickCW Version 0.0.1 リリース

QuickCW

Mac OS X で動作するアマチュア無線用の CW 送信用アプリケーションをリリース。いわゆる CW キーイングをしてくれるソフトで、あらかじめ送信するメッセージを設定しておくと、ファンクションキーを押すだけでメッセージが送信することができる。Mac のファンクションキーはシステム環境設定で行うのだが、アプリケーションでも独自に設定できる。QuickCW では、F1〜F12 までを使用するのだが、QuickCW の環境設定パネルで使用するファンクションキーの割り当てが可能だ。Mac のデフォルトでは F9〜F12 は、Expose と Dashboard に割り当てしているので、この4つのキーも QuickCW で使用する場合はシステム環境設定で該当キーの割り当てを外しておく必要がある。Expose や Dashboard は便利なので、できれば QuckCW では割り当てしないほうがいいだろう。あらかじめ設定できるメッセージは、12 メッセージを 8 グループに分けて登録が可能。すなわち 96 メッセージを登録することができる。8 つのグループあるので、用途別にメッセージを分けることができる。例えばコンテスト用に使い分ける等の利用が可能だ。メッセージの内には特定の文字を置換するマクロの設定できるので、メッセージで共通する文字の部分をマクロにしておくことができる。マクロは全てのグループのメッセージに共通するグローバルマクロと、グループ内のメッセージに共通するローカルマクロを設定することができる。グローバルマクロは環境設定パネルで設定しておく。グローバルマクロのうち、相手局のコールサインと RST はコンソールウィンドウのコール欄と RST 欄で設定したものが即座に反映する。ローカルマクロは、例えばコンテストナンバー等を設定しておいたり、移動先の JCC/JCG を設定するなどに利用できる。送信速度はスライダを上下するか入力欄に直接入力することで変更可能。滅多にすることはないと思うがメッセージの送信途中でも速度の変更が可能。Mac とリグのインターフェースは、Mac に対応している USB シリアル変換ケーブルであればどれでも機能すると思う。Mac に対応している USB シリアルケーブルのドライバは、ケーブルを挿すとデバイスドライバが動的にロードされるので環境設定パネルでそのデバイスドライバを選択しておく。このあたりは以前にリリースしている RigCon と同じ設定で可能だ。シリアルインターフェースのうちキーとして使用できる信号線は DTR か RTS のどちらかか、もしくは両方同時にも設定できる。またキーイング用インターフェースの回路の事情を考慮して信号のリバースも可能。おそらくほとんどのキーイング用インターフェースが対応できると思う。なおシリアルインターフェースの初期化時に信号線のリセットがかかるので一瞬キーダウンする場合がある。このため初期化のタイミングを変更するスイッチを設けている。デフォルトのままでうまく送信できない場合はこのスイッチで調整する。このアプリケーションを利用して何度か交信してみたが概ね取ってもらうことができた。
どなたかお試しいただいてご意見をいただければ幸いです。
アプリケーションのダウンロードはこちらから。
http://macdeham.nobody.jp/