Autek Research VA1 部品混入

Autek Research VA1

Autek Research VA1 を購入したのだが、さすがアメリカ製と思わせる出来事があった。前回もダミーロードを接続して測定した SWR の値に誤差があったのだが、今度は作りがアメリカンであった。VA1 には本体上部に ON/OFF の電源スイッチ、その右に BAND 切替えスイッチ、そして本体右側に縦に 5 つスイッチがある。上から FREQ、SWR/Z/O/F、Rs/L/Rp/Rs、Xs/C/Xp/Xs、FUNCTION切替えスイッチ。その5つのスイッチの下2つの部分に何やら部品が見える。最初はスイッチ横に部品が配置されているんだと思っていたのだが、よくよく見ると本体全面の印刷シールに部品が貼りついているようだ。その部品はダイオードに見る、そして部品を軽く押してみると外れてカランっという音と共に本体内部に落ていった。本体を降ってみるとみごとにカランカランと音がする。早速、本体をバラしにかかった。裏面にあるネジを2つ外すだけだ。本体は全面パネル側と背面側に基板がありピンヘッダで接続されている。さてカランという音と共に外れた部品は、本体内部に転がっていた。ダイオードだ。パッと見で両端に若干のハンダが乗ってはいるが奇麗にニッパで切られている。その部品、パッと見で IN60 にそっくりである。早速、手元の IN60 と IN4148 と並べて比較してみると IN60 にそっくりだ。今度は、2つの基板を本体から半分はがし、基板から部品が外れたような形跡が無いか確認してみた。ルーペでくまなく探したのだが基板から取れたような跡はない。基板にあるダイオードは IN41 らしきのが2つあるが、いずれもしっかりと基板にハンダ付けされている。何度見ても取れたような跡は無いため、ひとまずあきらめて本体を組み立てて元に戻した。電池をつなげてダミーロードを接続し測定してみたが特に問題はない。何なのだろうか。Autek Research に確認をしたところ基板上にはそのダイオードは使ってない他の部品が混入しただろうとのことである。いやはや何ともアメリカンである。Autek Research がどの程度の会社かわからないがおそらく個人事業の小さな会社なのだろう。そういう面から見ると、部品の一つや二つが混入していたところで気にしてはいけないのだろう。アメリカ製には日本製のような品質を求めてはいけないのだ。所詮、アマチュアなのだし。VA1 は小さくて移動に便利だ。これで BR-210 を持っていく必要もなくなり容積と重さが軽減される。