Elecraft K1 製作 17 / トラブル判明

Elecraft K1

Elecraft K1 のトラブル調査を行なった。回路図から 12V、8V、6V のラインを抜き出し、12V ラインの抵抗を測るとなんと 0 Ωだ。12V ラインが GND にショートしてる。なんという失態。つづいて 8V と 6V のラインを調べると、抵抗値が表示されたので GND には落ちてなく大丈夫のようだ。被疑範囲は 12V と狭い。回路図で再度 12V ラインをチェックし切り分け開始。 RFC8 に入れたジャンパを外して Buffer を切り離してしてみるとBuffer はショートしておらず問題ない。やはり Driver か Power Amp が怪しい。そこでファイナルの Q7 のタブをチェックするとやはり GND に落ちている。おかしい。その他、Driver と Power Amp のパーツを一つ一つチェックするが問題ない。そこで再度マニュアルの Q7 の取り付け工程を見ると、サイドパネルにサーマルパッドを貼って Q7 を絶縁しろとある。ここで貼るのを忘れていたことに気づいた。またマニュアルには Q6 ドライバにも PCB 上にサーマルパッドを貼って絶縁しろとあるが貼ってなかった。工程時に貼ったとばかり思っていたのだが、サーマルパッドはシルアルナンバーの入っている袋に一緒に入っていたので、所在をすっかり忘れていたようだ。今回のトラブルは、このサーマルシールが無いため Q7 ファイナルのタブがサイドパネルとショートして GND に落ちていたのが原因だった。凡ミスにも程がある。それにしても KNB1 を付けるまで事象が発生しなかったということは、たまたまサイドパネルが GND に触ってなかったのだろう。ここまで KFL1-4 や KAT1 を付け直しを何度かしたので、ネジ止めがされてサイドパネルがしっかりと GND と接触したので、作りとして正しい状態になりトラブルが発生したと考えられる。Q6 ドライバは、シールを貼らなくてもタブ部分は PCB の GND とはショートしてないみたいで大丈夫のようだ、Q6 の PCB 裏面にも NOT GND とプリントされているネジの部分はどこも触れてない。それにしても今回のトラブルの Q7 のタブのショートについては、check for RF-Q7 tab short とマニュアルのトラブルシューティングに書かれた指摘の通りだったので情けなかった。対処は Driver Q6 は絶縁シールは貼らずそのままとして、PA の Q7 はサイドパネルに絶縁シールを貼ってネジを取り付け直した。DMM でチェックするとショートは無く問題なし。再度、RF Board の C22 を取り外し、背面近くのジャンパを KAT1 有りに戻して KFL1-4、KAT1、KNB1 を取り付けた、再び電源を入れてみる。リレーがガチャガチャと音がして、LED が点滅、LCD バックライトが点灯、そして LCD に 7 と表示された。よかった。メニューから NB の HI/LO/OFF の切り替えを確認し、C2 を調整し取り付け完了。トラブル原因が深くなかったのは幸いだった。ひとまず直ってよかった。