Elecraft KX1 製作 / Assembly - Part III

Elecraft KX1

Elecraft KX1 の Part III で送信部の製作をした。抵抗、ダイオードコンデンサトランジスタと続けてはんだづけをおこなう。ポイントとしては KXB3080 に同梱されている送信出力増用抵抗を適用する場合は R11 と R30 を変更するのでこの時点で付けてもいいと思う。たぶん送信出力を測定すると必ず変更したくなるのでここで付けよう。次にコア巻きで L3, T1 をサクッっと巻いてはんだづけ。PCB にスタンドを付ける。そして力仕事、トップケースの裏側のペイントはがしだ。ファイナルトランジスタのタブが当る部分と PCB を固定するネジ穴のまわり 2 箇所の計 3 箇所で、周辺のザラザラ塗装を付属のサンドペーパーできれいにはがす。念には念をと、付属のサンドペーパーではがした後に手持ちの番手の細かいサンドペーパーでさらに磨いて面をできるだけツルツルにしてみた。忘れずにタブの当る部分に絶縁のパッドを貼り、LED 表示部に赤いスクリーンを置いてテープで止めてトップケースの加工はおしまい。次にファイナルトランジスタの足を 90 度曲げて PCB に挿しはんだづけはしない状態でネジで固定する。ここで一旦 PCB をケースにハメ込んでみてトランジスタのタブ穴の位置を確認してプラスチックネジで止めて固定する。位置が確認できたらトップケースを外しトランジスタをはんだづけする。
Visual inspection だが毎回ルーペで確認しているのでパス。次に Resistance checks で各ポイントの抵抗値を測定、Q4-E=22, Q4-B=∞、Q4-C=∞、Q5-E=58, Q5-B=1.04k, Q6-C=1.04k でQ5-Base の値が怪しいがよしとした。ここまでで Assembly Part III がひとまず完了だ。もう一度 PCB をトップケースに組み込みネジ止めする。問題無さそうだ。続いて L3 と GND の抵抗値を測り 1.03k で OK なので、VFO ノブを付けた。
次はボトムケースの組み立て。電池ケースの電源ケーブルを合せて端子を付けるのだが、マニュアルに指示のあるとおりにケーブルをカットする。電池ケース間の赤と黒をつなげるケーブルはできるだけ短かくしたほうがいい。そして赤黒ケーブルの接続部分をハンダづけした部分は熱収縮チューブを付けるが温めるのが面倒だったのでチューブを使わずに絶縁テープを巻いて対処した。残りの赤黒ケーブルはマニュアルの図にあるようにピンをはんだづけして端子に挿す。そしてこの part で思いもよらず一番苦労することになった電池ケースの取り付けにとりかかる。電池ケースから出ている電源ケーブルを電池ケースの下にきれいに入れてネジ止めしようとするが、それぞれ片側のネジがボトムケース側に入るか入らないかぐらいしかネジが押し込めず電池ケースを押えられないのだ。何度やってもダメ、ネジを替えてもダメ。やってるうちにケーブルがズレてしまったりするのでケーブル処理をやり直して何度もネジ止めしようとするが付かない。やること十数回、ぜんぜんダメでネジ山がダメになりそうだったので一旦中止。ネジがケースに届かない原因は、電池ケースのネジ穴の部分が厚くてネジがネジ穴から出る長さが足りなくなっていることだ。いろいろ考えてみたのだが、簡単な方法として電池ケースの裏面のネジ穴の厚みを削ることで対処することにした。ヤスリを用意して電池ケースの裏側のネジ穴の回りの出っ張り部分をヤスリでガリガリと 1mm 程度削ってみた。ネジをはめてみると最初より長くネジが出るようになったので、ボトムケースに付けてみたところネジがボトムケースのネジ穴に十分に届くようになり電池ケースを止めることができた。ネジもボトムケースの底面に飛び出てないので大丈夫のようだ。なんとか付けることができた。ということで最後は力仕事によって Part III がひとまず完了した。