Elecraft KX1 製作 / KXB3080 Part III / Part IV

Elecraft KX1

Elecraft KX1 の 30m/80m オプションの KXB3080 の製作の続き。Part III の LPF はすこし細かい作業になる。まず最初にマニュアルにある取り付け後の写真をよく見ておく。特に LPF を KX1 の PCB に付ける位置がポイント。コンデンサ、ジャンパそしてリレーは取り付け向きに気をつけて付け、はんだづけ後にリレーの足はできる限り短く切っておく。はんだも盛り過ぎないように少しだけにする。2つのコア巻きは、緑のエナメル線と赤の太いエナメル線で左右対象に巻く。一旦 LPF の PCB に付けて被覆をはがす位置を確認してからやすりで被覆をはがし PCB につける。ケミコンをリレーの横に配置して上や横にハミ出ないように貼り付ける。ケミコンのマイナスが PCB のプラスにはんだづけ、プラスは緑被覆ワイヤの被覆をはがし、その被覆をケミコンの足に挿し込んでおくのがいいかもしれない。ケミコンのプラスの足を切ってしまい緑被覆ワイヤでジャンパしてもいいだろう。ただしこの段階ではケミコンのプラスはまだはんだづけしない。KX1 の PCB の L1 と L2 を取り外し、LPF の PCB を挿して位置決めする。できるだけ LPF の PCB が外側になるようにする。具体的には、マニュアルの図 8 の写真にあるように、 KX1 PCB の L2 コアの印刷のシマシマが半分以上見えるくらいにしておく。そして KXB3080 の PCB 表から回り込んできている白ワイヤとLPF のケミコンのプラスをはんだづけするが、できるだけ出っぱらないようにフラットにはんだづけする。LPF の位置が内側になり過ぎたり、白ワイヤと緑のハンダのでっぱりが多いと、この後の KXAT1 をハメ込む時に KXAT1 のリレーがこの部分に当ってしまうからだ。ひとまずはんだづけの作業はおしまい。Part IV は テストだ。まず 40m, 20m の受信ゲインの調整をおこない、30m, 80m も同様に受信ゲインの調整を行う。そして PCB をケースに入れてから送信出力の測定。気になる KXB3080 を付けた結果はつぎのとおり。

供給電圧 80m 40m 30m 20m
12.5V/エネループ 2.5W 3.0W->2.1W(-0.9W) 2.5W 2.5W->1.5W(-1.0W)
13.8V/安定化電源 3.5W 4.0W->3.0W(-1.0W) 3.5W 3.2W->2.1W(-1.1W)

せっかく送信出力をアップしたのに KXB3080 付けたら、40m と 20m が 1W ほどダウンしてしまった。残念。もしかすると 80m と 30m ももう少しパワーが出るのかもしれない。おそらく LPF の L1, L2 のコア巻きが大きく影響しているのではないかと思うが、調整は最後の KXAT1 を取り付けてから考えることにする。ここまでで KX1 の KXB3080 装着がひとまず完成した。