Elecraft KX1 製作 / KXAT1 / KXPD1

Elecraft KX1

Elecraft KX1 のオートアンテナチューナーの KXAT1 の製作。まずリレー、ソケット、抵抗、セラミック発振から付ける。KXAT1 でも KX1 本体で経験したのと同じようにインダクタのサイズが PCB の穴の幅より大きいのでラジオペンチでインダクタの足を内側に曲げてからはんだづけ。コンデンサの C1, C2, C3 は倒して付け、C6, C4, C5, C7, C8, C11 は高さに気をつけて押し込んで付ける。続いて L1, L2, L3 のコア巻き。マニュアル通りの長さに切ってコアに巻く。この3つはめずらしくマニュアルの記述とおりの長さでエナメル線を切らないと長さに余裕が無い。1, 2cmくらい長く切ってもいいだろう。コアに巻いたらサンドペーパーで皮膜をはがしてはんだメッキしてから PCB に付ける。続いて T1 だ。このコアが KX1 製作で最後のコア巻きになる。緑と赤のエナメル線を同じ長さに切り撚ってからコアに巻く。マニュアルでは 2 本を撚ってから巻くのだが、ヘタクソで均等にならないので先に緑のエナメル線をコアに巻いて次に赤のエナメル線を緑に巻き付けるようにしてコアに巻いた。巻きが終ったらサンドペーパーでそれぞれの皮膜をはがし、はんだメッキしてから PCB に付ける。次に緑の被覆ワイヤを指示とおり短かく切って被覆をはがし、U の字の形に曲げて T1 のコアの中に通して PCB に付ける。KXAT1 の PCB の FOOT のプリント部分にゴム足を貼り、最後にソケットに IC を挿してひとまず組み立てがおしまい。
続いてでき上った KXAT1 を KX1 に組み込む。KX1 本体の J7 に入れてあったジャンパを外し、両端のソケットにうまくはまるように KXAT1 をコネクタに挿してみる。挿し込み途中で KXB3080 で付けた LPF のハンダ部分に KXAT1 のリレーが当ってしまい KXAT1 が最後まで挿し込めない。結構 LPF を外側に付けたはずなのにまだ足りなかったようだ。まずは KX1 と LPF のワイヤにはんだを当てて LPF の取り付けに遊びを作ってから LPF をグィッと外側にずらし、 KX1 の PCB から外側にハミ出さないようにした。次にリレーが当たっていた LPF の左上の白と緑のワイヤ部分のはんだの盛り上がった部分を取り去りはんだをやり直した。再び KXAT1 を挿してみたところ今度はリレーが LPF に当らずしっかり挿しこみできた。KX1 と KXAT1 のコネクタは全てが挿さるわけではなく、5分の1程度は挿さらずピンが露出している。最後まで挿さらない仕様は K1 の KFL1-4 や KAT1 でも同じだ。Elecraft ではあるいみお馴染で計算されたクリアランスなのだろう。これで KX1 の KXAT1 までがひとまず完成した。
続いて KX1 の象徴である KXPD1 の製作。まずプラグの外側に付いている GND タブをコキコキと折り曲げて折ってしまう。いきなり折ってしまうのかと、この工程にビックリした。折ったプラグをアルミユニットに強くネジ込む。パドルのつまみの組み立て。つまみになる PCB に接点となるワイヤを通してはんだづけ。ワイヤは PCB との間に隙間が無いようにピッタリ付ける。念のためさらに上から押しておく。つまみ PCB からプラグへのばす緑被覆ワイヤをはんだづけ。気分的に被覆ははがさず残しておく。そして反ったつまみレバープレートと PCB をアルミユニットにネジ止めする。あまり反ってないが接点ワイヤとの間に隙間ができていることを確認する。緑被膜ワイヤをそれぞれジャックの端子にはんだづけする。緑の被膜を剥してもいいがなんとなく残しておいた。つまみにゴムカバーをつけてネジを挿して一旦完成。
KX1 本体に KXPD1 をガシッと挿してネジ止めみる。電源を入れたところいきなりパドルの短点が押された状態で送信が開始されてしまった。おそらく反ってるレバープレートがゴムカバーで押されてワイヤ接点に接触しているのだろう。そこでゴムカバーを一旦取り外し、ゴムをブニュブニュと柔らかくなるように揉んでから入れ直してみた。電源を入れてみたところ短点が押された状態は直ったようだ。しかしこの症状はゴムの状態次第で再発しそうだ。全て組み上ったところでパドル操作をしてみる。押しっぱなしの状態もあったりしたので、ゴムカバーじゃダメだと思っていたのだが思った以上に操作できるようだ。慣れればそこそこいいのかもしれない。そういえば KX1 はパドルを忘れたり壊れたりした場合に BAND ボタンがキーになるモードも持っているので、最悪パドルが無くてもなんとかなるから安心だ。KXPD1 の動作確認ができたところで、アルミボディの真中にある穴にシルバーのシールを貼っておしまい。KX1 がオプション込みで全て完成した。