Make: Tokyo Meeting 07

SDR-49

Make: Tokyo Meeting 07 に行ってきた。MTM07 と略して呼ぶそうだ。昼前は雨がひどかったのでどうしようかと思っていたが、午後になって傘の必要がなくなったので出掛けることにした。入口でパンフレットをもらい、まず百年記念館スペースに入ってみると人の多いこと。ここはどちらかというとほんわか系のスペースで女性比率が多い場所だ。その中で異色だったのが多摩美のARTSATのブース。ちいさなビーコンでデモをしていたが、何年後化にキューブを上げるとのこと。がんばって欲しいものだ。ちなみに FUNcube Dongle Pro という USB スティックタイプの SDR が転がっていたが、アンテナがつながってなかったのが残念だった。
次に西9号館の2階スペースに移動すると、そこはサウンドや電子おもちゃが沢山あり人も沢山でまったくブースの展示が見れない。みなさんなかなかどかないのだ。ざっと見て上階に移動するとここは講義室毎に仕切られていて、どちらかというと大物資材と組み合わせた面白ろ系の展示であった。いくつかの展示で体験させてもらったりもして楽しむことができた。
そして体育館スペースへ移動。こちらは入ると熱気ムンムン。まずは大外のブースをぐるっと一回りした後に中のブースを隅から順々に見ていく。しかし人が多くてなかなかブースを見ることができなかった。そんな中、当ブログにコメントを頂いたことのある OM のブースを発見。お声がけさせてもらいしばし談議。すっかり電子工作にハマっているとのこと。放射線検知器の説明の際にはランタンのマントルから放射線が出てることを教えてもらい勉強になった。ハムフェアで入手した表示器にモジュールを組み合わせて電子掲示板を作られていたりして、ハムより電子工作がとても楽しそうにお見受けした。いくつか他のブースを回った後に再びOMのブースに戻り思わす購入品を報告させていただいた。OM またお会いしましょう。
さらにぐるぐるブースを回っていると見つけました札幌SDR研究会のブース。ハムフェアXperia 談議させてもらったお二人の OM に再会し、再び Xperia 談議を少々。ハムフェアの時は Xperia mini pro でデモされたが今回は Xperia X10 であった。その後、ハムフェアの時よりさらに進化中という SDR-49 の実機デモをしていただいた。アマチュアらしく何か使い古しっぽい板の上に SDR-49 の ADC-49 と DSP-49 の2つのモジュールが付けられ、そのすぐ横にブレッドボードがあり液晶のモジュールとスイッチ4つが付けられていた。ハムフェアの時にはCQ誌の付録にあった SDR ボードが直接接続されていたのだが、今回は SDR はここには無く DSP-49 の LAN 端子にインターネット接続されたルータが接続されており、札幌にあるダイポールアンテナで受信した 7MHz の I/Q 信号がインターネット経由でストリーミング送信されて、この DSP-49 の DSP にプログラムで受信しているとのことだ。受信信号は DSP で処理されて ADC-49 を経由し AF 端子に接続されたスピーカから 7.034 あたりの SSB がクリアに聴こえていた。そしてなんと実機に触らせてくださった。カクカクした秋月のロータリーエンコーダを使った VFO はご愛嬌だ。液晶に表示される周波数のステップが中途半端な値のようだが、これは DSP 処理上の都合であることのこと。驚いたのはフィルタだ。高域と低域をそれぞれ可変設定できるようになっていて、フィルタを絞ると SSB 音がクリアになり思っている以上にいい音だ。もしかすると IC-7400 よりいいかも? CW ではフィルタは高域低域の操作が少し難しかったが 7.010 付近の QRM で切れの良さが体験できた。7.028 あたりの RTTY もしっかり聴こえる。これもがんばれば復調できるとこと。でも RTTY/PSK31 は PC を使ったほうがいいだろう。それにしても東京に比べると札幌のノイズの少なさにびっくりした。やはり無線はアンテナとロケーション、無線機は3番目以下だと痛感した。どんなにいい無線機でもアンテナやロケーションが悪ければ聴こえないのだ、東京はさらに都市ノイズもある。それにしても DSP のプログラムをはじめとし Android アプリそして I/Q 信号のストリーミングサーバまで OM の手によるシステムと聞き、アマチュア無線といっても幅広いジャンルがある中でここ最近のアーキティクチャのハードおよび最新のソフトウェアの構築を併せて手掛けられている偉大な OM に感激した。すばらしい。SDR-49 から目が離せない。OM、来年のハムフェアに出展されることを願っています。
再度、西9号館に戻り体育館に移動する前に見逃がしていた真っ暗の中で光る系のブースを見てハムモードから一般モードにクールダウン。西9号館を出るとあたりはすっかり暗くなっていた。再び百年記念館を少しだけ覗いた後に東工大の門を出て帰路についた。