Mac で CW 制御

Mac USB Serial interface

Mac OS X で動作する CW の Key 制御をしてみようかと思い、インターフェースとその試験用ソフトウェアを作成し始めた。無線機とのインターフェースは、以前に作成した秋月の USB- シリアル変換モジュールを使用した CAT インターフェースケーブルに回路を追加した。CAT では RS232C のうち、TXD, RXD, GND の 3 ピンしか使用しないので、残りのピンのうち制御に影響のない DTR か RTS を利用する。また制御を目視するために LED を付けたい。いろいろ検索したところ、USB 制御のケーブルを製作している OM のサイトにあった回路図を参考にして、USB-シリアル変換モジュールに回路を追加してみた。具体的には、DTR/RTS の出力にトランジスタと抵抗と LED をつなげて、無線機との間のキー制御用にフォトカプラでアイソレーションした出力を用意する。OM のサイトと同じく、トランジスタは 2SC1815 とコンプリメンタリの 2SA1015、フォトカプラは PS2501 を使用。どちらも秋月で100円で数個手に入る。抵抗と LED は手元にあったもので事足りた。ひとまずユニバーサル基板に部品を適当に配置してUSB変換モジュールとはジャンパで適当に接続した。ソフトウェアは、ちゃんとしたものではなく、とりあえず作成した回路を試すためのテストプログラムを作ってみた。テキストフィールドに文字を入れると、CW の ON/OFF に変換して、RTS もしくは DTR を制御するものだ。キーの速度を調整できるようにスライダーとテキストフィールドも設けてみた。Mac OS X の シリアル制御は、RigCon でもいろいろとコードを書いてみていたので、今回はそんなに苦労せずにコードを書くことができた。早速試してみたところ LED は CW のコードの通りに点滅してくれるのだが、FT-817 のサイドトーンはさっぱり鳴らない。どうもフォトカプラが動作してないようだ。ひじょうに簡単な回路だしハンダも問題ないようだ。よくよく OM の回路図を見てみると、TR には VCC を入力とあったので、もしやと思い USB-シリアル変換モジュールの回路図を確認したところ、電源出力がジャンパピンのデフォルトで 3.3V になっていたことが判明。早速ジャンパピンを VCC 側に変更したところバッチリ動作して、 FT-817 からサイドトーンが聴こえるようになった。しかも LED の輝度も驚くほど明るくなって動作確認もわかりやすくなった。原因は電源電圧が足りなかったようだ。速度も 50 wpm まで上げてみたところ、それっぽい速度が出ているようなのでよさそうだ。50wpm なんて聴き取りができないので正しいかどうかわからないが…。このテストアプリケーションで基本的な部分ができたので、今後はユーザインターフェース部分を追加していく予定だ。こんな機能が必要だ、というご要望があればコメントをいただければと思います。